「蓮舫氏 出自偽った女工作員」 琉大准教授が中傷投稿


社会
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 琉球大学(大城肇学長)の工学部に勤務する40代の男性准教授が短文投稿サイト「ツイッター」に民進党の蓮舫代表を「女工作員」などと中傷する投稿をしていたことが21日までに分かった。投稿は民進党代表選前の14日付で、既に削除されている。同大は20日付で男性准教授を口頭で注意し、投稿を削除するように指導した。

 投稿は蓮舫氏が台湾籍を保持していたことに触れ、同氏を「出自を偽り大臣まで務めた女工作員」などと中傷。投稿は20日に男性准教授が自らツイッターのアカウントと共に削除しており、現在は閲覧できない状態になっている。

 男性准教授は琉球新報の取材に「蓮舫氏が自身の国籍を偽っていることを批判する投稿で、台湾人に対する人種差別は意図していなかった」としながらも「人種差別と受け止められる表現をしたことは反省している」と述べた。「女工作員」という表現を使ったことには「同氏が日本の国益を損ねていることを批判しようとして使ってしまった」と話した。

 同大は20日に外部からの指摘で投稿の存在を知り、同日に工学部長を通して投稿を削除するよう男性准教授を指導した。同大広報室は「ヘイトスピーチ対策法に抵触する恐れがあったため削除するように指導した」と話している。