タカ飛行にタカ笑い 初のショーに八重瀬の老人クラブ招待


この記事を書いた人 志良堂 仁
タカのハリーに大きな拍手を送る港川老人クラブのメンバーら=19日、南城市玉城前川のおきなわワールド内

 【南城】縁起物のタカで健康長寿を祈願-。南城市玉城前川のおきなわワールドは19日、敬老の日特別企画「健康長寿をわしづかみ! 鷹(たか)フライトショー」を開催した。八重瀬町の港川老人クラブの17人を招待し、タカの「ハリー」(雄、5カ月)が初めて勇壮な飛行を披露した。県内ではタカのショーを行っている施設はなく、普段なかなか見ることのできない貴重な姿に、お年寄りらは大きな拍手を送っていた。

 タカは「高い目標を越える、出世する」といった意味を持ち、「一富士、二鷹、三茄子(なすび)」を初夢に見ると縁起が良いといわれている。

 おきなわワールドでは、敬老の日にちなみ、ハリスホーク(和名・モモアカノスリ)の「ハリー」の特別ショーを企画。同ワールドハブ博物公園課主任の鈴木裕里さんがハリーと練習を重ねてきた。

 本番では、15メートルほど離れた止まり木からハリーが鈴木さんの笛に合わせて飛び、鈴木さんの腕に見事止まった。最後は飛距離を約20メートルまで伸ばし、初めてのショーで3回の飛行に成功。お年寄りらは、歓声を上げて喜んだ。

 飛行の後は、厚手の手袋を着用してハリーを手に乗せたり、餌をあげたりするなど、ハリーと触れ合った。

 左手にハリーを乗せた港川老人クラブ会長の長嶺勝さん(72)は「以前、山梨県でタカのショーを見たことがあるが、沖縄では初めて見た。手に乗せたのも初めてだが、タカは思ったより軽く、スマートで格好良かった」と笑顔で話した。