〈ハリアー墜落〉 米軍機墜落 復帰後47件


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 1972年の日本復帰後、県内の米軍機墜落事故は22日のAV8ハリアー戦闘攻撃機墜落事故で、47件目となった。1年に1回以上、墜落事故が起きている計算になる。

 最近では昨年8月12日、米陸軍のMH60ヘリがうるま市沖で米海軍艦船への着艦に失敗し墜落した。2013年は、5月にF15戦闘機が本島東沖に、8月にHH60ヘリがキャンプ・ハンセン内に墜落した。04年8月の沖国大ヘリ墜落事故など、一つ間違えば甚大な被害を及ぼす事故もあった。

 AV8ハリアーの墜落は、今回で復帰後6件目。77年11月には、夜間訓練中に海上に、90年1月には嘉手納飛行場から韓国に向かう途中、伊平屋島近海に墜落した。94年8月は岩国基地所属機が粟国島近海で、95年9月には沖縄本島の西約80キロの海上で墜落した。99年6月には離陸に失敗し、嘉手納基地滑走路に墜落した。

 着陸失敗や部品落下などを含めると、同機は復帰後19件の事故を起こしている。

 最も事故が多いのはF15で、2015年末までに墜落を含め263件の事故を起こした。今年7月13日には、フレア(照明弾)を誤射する事故を起こしたばかりで、米軍機の関連事故は後を絶たない。