米ハリアー墜落 「県民に大きな不安」安慶田副知事、国に強く抗議


この記事を書いた人 金城 美智子
ハリアー本島東沖墜落を受け、外務省と沖縄防衛局に抗議文を手渡す安慶田光男副知事(右)=23日午前9時50分ごろ、副知事室

 米海兵隊所属のAV8ハリアー戦闘攻撃機が22日に辺戸岬沖で墜落した事故を受け、安慶田光男副知事は23日午前、県庁に川田司沖縄大使と中嶋浩一郎防衛局長を呼んで抗議した。安慶田副知事は「県民に大きな不安を与えるもので大変遺憾だ。原因究明まで飛行中止を求める」と述べ、原因の徹底究明と早期公表、再発防止措置を強く求める抗議文を手渡した。

 川田大使は「まさにこのような事故はあってはならず政府としても強く遺憾に思っている。再発防止、原因の徹底究明を強く要請した。引き続き米軍側と協議して二度と起きないよう努力したい」と答え、22日に政府として米側に要請したことを明らかにした。

 中嶋防衛局長は副知事と会談後、記者団から今後の対応を問われ「こちらの遺憾の意を表明しており、これからも引き続きやっていきたい」と述べるにとどめた。

 県は午後に、在日米海兵隊トップのローレンス・ニコルソン中将にも抗議する方向で調整している。
【琉球新報電子版】