ブーメラン競技に挑戦 トップ選手が伝授 沖縄市


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
県内で初開催されたスペシャル科学プログラム「ブーメランのふしぎ」=22日、沖縄市の県総合運動公園体育館

 【沖縄】スペシャル科学プログラム「ブーメランのふしぎ」(沖縄こどもの国主催)が22日、県総合運動公園体育館で開かれた。ブーメランジャパンカップ優勝の本田健嗣選手と、準優勝の武富治樹選手が講師を務めた。児童たちがブーメランの揚力、歳差などの原理を学んだ後、競技に挑戦した。

 科学する目と心、論理的思考を養うことなどを目的に、県内では初めて開催された。沖縄市のこども科学力育成事業の一環で、市内小学校の低学年と高学年合わせて約60人が参加した。

 この日は、競技のほかに昇級認定も行われた。昇級は、時間内に投げて5回以上をキャッチできたら3級、10回以上で2級、15回以上で1級と認定される。

 柔らかな材質のソフトブーメランで競うスカイラン軟質の部で、高原小学校4年の蒔田優空君は16回キャッチし、1位に輝いた。

 初めてながら持ち前の才能を発揮し、1級にも認定された。「投げてキャッチできた時は楽しかった。今後も続けてみたい」と話した。

 デモンストレーションでは日本代表の現役トップ選手の本田さんらが妙技を披露した。ブーメランの種類により飛び方が違う“すご技”の数々に児童は目を見張った。

 連続キャッチ世界記録保持者の武富治樹さんは「みんな期待した以上にうまかった。初めてで16回キャッチできたのはすごい」と話し、今後県内でも競技人口が増えることに期待を込めた。