大型クルーズ、続々那覇へ 16万トン客船来月寄港


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乗客定員約4千人の「クァンタム・オブ・ザ・シーズ」=2015年

 沖縄県内へ寄港するクルーズ船の大型化が進んでいる。これまで県内には10万トン級以下のクルーズ船を中心に寄港してきたが、今後14万~16万トン級(乗客定員3千~4千人)のクルーズ船がさらに増加する見通しだ。10月31日に那覇新港へ過去最大級の「オベーション・オブ・ザ・シーズ」(16万トン級、乗客定員約4千人)が寄港するほか、2017年に香港ドリームクルーズ社の「ゲンティン・ドリーム」(15万トン級、乗客定員3400人)の県内初寄港も予定されている。

 沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)によると、17年以降中国から14万~16万トン級の大型クルーズの県内寄港が多数検討されている。今後、沖縄を訪れるクルーズ船客のさらなる増加が見込まれる。

 「オベーション・オブ・ザ・シーズ」は米ロイヤル・カリビアン・インターナショナルが所有し、今年4月に新規造船された。同社は16万トン級の「クァンタム・オブ・ザ・シーズ」を那覇新港へ寄港させた実績がある。

 「ゲンティン・ドリーム」は17年4~9月にかけて中国・広州から出発し、那覇と宮古島を経由する5泊6日の定期クルーズツアーを計画している。

 OCVBは「17年以降も中国クルーズ市場のさらなる発展が見込まれる」としているが、「県内で超大型クルーズが受け入れ可能な場所は限られており、早急な岸壁整備が求められる」と指摘した。