沖縄本島・久米島地方に暴風・波浪・高潮警報 台風18号


社会
この記事を書いた人 松永 勝利
台風18号接近に伴い、高波が打ち寄せている奥武島の海岸=3日午前9時30分、南城市玉城の奥武島

 非常に強い台風18号は3日午前10時現在、那覇市の南約230キロを時速20キロで北北西へ進んでいる。沖縄気象台は午前6時11分に沖縄本島と久米島地方に暴風警報を発表した。きょう昼すぎには暴風域に入る見通し。4日朝から昼前にかけて暴風域を抜ける。進路が西寄りにずれた場合は宮古島も3日夕方に暴風域に入る恐れがある。また同日午前10時33分、本島地方と久米島地方に高潮警報が発表された。同地域には午前0時17分に波浪警報も発表されていて、現在も継続している。
 中心気圧は925ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は50メートル、最大瞬間風速は70メートル。中心から半径130キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっている。
 気象庁によると3日、沖縄本島地方や奄美地方では次第に風が強まり、猛烈な風が吹く見込み。最大瞬間風速は沖縄地方で65メートル、奄美地方で45メートルを予想している。波の高さは沖縄地方10メートル、奄美地方8メートル。
 また同日昼すぎから4日にかけて雷を伴った非常に激しい雨が降る。沖縄本島地方では局地的に1時間に80ミリの猛烈な雨が降る可能性がある。3日午前6時からの24時間降水量は沖縄地方で200ミリ、九州南部と奄美地方で150ミリを予想している。
 沖縄気象台によると、台風18号は依然高温となっている海面水温の影響を受けるため、さらに発達する可能性もあるという。中心気圧が910ヘクトパスカルに達したとき、中心の最大風速が60メートルを超えた場合は特別警報を発表する可能性もある。【琉球新報電子版】