ハリアー機飛行再開に抗議集会 嘉手納基地前に132人


この記事を書いた人 松永 勝利
抗議集会で横断幕を掲げながら「沖縄を返せ」を歌う参加者=7日午前8時30分、北谷町砂辺の米軍嘉手納基地第1ゲート前

 【中部】本島東沖に9月22日に墜落したAV8Bハリアー戦闘攻撃機の飛行が再開されるのを受け、有志の市民らによる団体「カデナ・ピースアクション」が7日午前7時30分、北谷町砂辺の米軍嘉手納基地第1ゲート前で抗議集会を開いた。132人の市民らが「全てのハリアーを撤去せよ」との意味の英文を書いた横断幕を掲げて抗議の声を上げた。

 喜友名稔さん(77)は2013年の米軍ヘリ宜野座墜落事故に触れ「原因究明がない中での飛行再開は今回だけではない。米国、日本政府の姿勢が変わらなければ同じことが起こる」と批判した。

 普段は第2ゲート前で基地撤去を訴えている女性は「安全であれば墜落するはずがない。私たちは何度抗議行動をしなければいけないのか。基地撤去まで頑張ろう」と訴えた。

 市民らは「ハリアーの飛行再開糾弾」「ハリアーを飛ばすな」「全ての基地を閉鎖せよ」とシュプレヒコールを上げた。

 カデナ・ピースアクションは毎週金曜日に米軍嘉手納基地の四つのゲートで抗議行動を実施している。7日の行動は27回目で、これまでのべ約3千人が参加した。
【琉球新報電子版】