子ども医療費現物給付を要求 南風原町議会が意見書と決議可決


社会
この記事を書いた人 松永 勝利
子ども医療費の窓口無料化(現物給付)の実施を求める意見書を全会一致で可決した南風原町議会=7日午後、同議会

 【南風原】南風原町議会(宮城清政議長)9月定例会は最終本会議の7日午後、子ども医療費の窓口無料化(現物給付)の実施を求める意見書と要請決議を全会一致で可決した。宛先は意見書が県知事、要請決議が県議会議長。
 意見書と要請決議では「子どもの貧困が進んでいるなか、たとえ後日償還されるとしても子育て世代にとって医療費の負担は重く、経済的困難を抱えた家庭からは『お金のない時には受診を控える』といった声も聞かれる」などとして、子どもの医療費助成制度を現行の償還方式だけでなく、窓口無料化方式(現物給付)ができるように県の補助金交付要綱を改正するよう求めている。
 また子どもの医療費助成に係る国民健康保健の国庫負担金減額調整措置の廃止を求める意見書も全会一致で可決した。宛先は衆参両議長、首相、官房長官、少子化対策・男女共同参画担当相、総務相、厚労相、財務相。【琉球新報電子版】