雨の日も楽しめる やんばるの山でバギー体験


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バギーにまたがり楽しそうな表情の参加者=9月、名護市世冨慶

 【名護】ことし4月にオープンした名護市世冨慶の「どきどきヤンバルンチャー」が人気を集めている。山の中にある一周約1・5キロのオフロードコースを四輪バギーで乗り回す施設だ。バギー体験を通して「山の観光」をさらに盛り上げようと、やんばるの自然を体験する新たな選択肢を提供している。

 所要時間は70分。バギーの基本的な乗車方法を練習した後、実際のコースを走る。くぼみやこぶを豪快に乗り越えるなどスリルは抜群で、四輪なので転ぶ心配もない。途中、小一時間ほどバギーを降りて、ガイドと共に亜熱帯の希少植物が生きる森を散策もできる。

 運営する沖縄どきどきツアーズの木村房祥社長(34)は「観光客の多くは『沖縄はいつも快晴だ』というイメージを抱いていて、雨や曇りで青々とした海が見られなかった時に落胆することが多い」と指摘。「雨具も用意しており、雨の日でも遊べる。どんな天気でも楽しかったと思ってもらえれば、また沖縄に来てもらえる。山で遊ぶ楽しさに触れるきっかけになってほしい」と話す。

 神奈川県から訪れた鹿中利浩さん(42)、みゆき(41)夫妻は「台風が近づいていたので(海ではない)アトラクションを探していた。バギーの運転も徐々に慣れてきて楽しかった」と話した。