「多様な性、尊重を」 らむちゃん経験語り、共生訴え


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多様な性について講演するらむちゃん(中央)=7日、沖縄市仲宗根町のGo-ma House

 【沖縄】FMコザでパーソナリティーとして活躍するおねぇカラーズのらむちゃんが7日、沖縄市仲宗根町のGo-ma Houseで「LGBT講座@多文化共生カフェ」を開いた。「多様な性の尊重」をテーマに講演した。LGBT(同性愛や性同一障害などの性的少数者)の分類に加え「男でも女でもない」というXジェンダーなど多様な性への理解、尊重を呼び掛けた。

 家族の支え、大切さ強調

 第3回得するまちのゼミナール(まちゼミ)の講座の一つとして開講された。らむちゃんは、LGBTといった多様な性が13人に1人の割合でいることを紹介した。その分「性の在り方に悩む人も多いと思う」と話し、自らの悩みに向き合い、折り合いをつけてきた経緯を話した。

 性の悩みについて特に強調したいこととして「親やきょうだいの理解、支えが大切と強く言いたい。その支えがないとうつ病などにもなりかねない」と話した。

 那覇市などで始まったパートナーシップ登録制度については「同性婚とは違い、第一歩にすぎない」と指摘した。偏見や差別が今もある中で、社会に「受け入れる知識や体制がない。性の多様性が知れ渡るといい」と望み、「たくさんの性がある。同じ人として接して」と呼び掛けた。

 同講座は連続して行われる。次回は14日午後7時から、らんちゃんが講演する。21日午後7時からはまーちゃん。28日午後7時からはフルスペック編となる。会場はいずれも沖縄市仲宗根町のGo-ma House。申し込み、問い合わせは(電話)070(5690)0927。