菅義偉官房長官は9日、宜野湾市内や那覇市内のホテルで自民党沖縄県連幹部や県内の保守系市長、経済界関係者らと相次いで会談し、帰京した。出席者によると、経済界との夕食を兼ねた会談で菅氏は、同席していた島尻安伊子・内閣府大臣補佐官について「また国政に戻してほしい」と述べ、7月の参院選で落選した島尻氏の今後に向けた継続的な協力を呼び掛けた。
会談には国場組の玉城徹也社長や沖縄電力の石嶺伝一郎会長、りゅうせきの金城克也会長、仲井真弘多前知事時代に副知事を務めた高良倉吉、川上好久の両氏らが駆け付けた。これに先立つ9日午前、菅氏は島尻氏の後援会関係者を集めた宜野湾市内での会合にも出席した。
県連との会談では、菅氏が米軍北部訓練場約4千ヘクタールの年内返還を目指すことをあらためて報告したほか、辺野古違法確認訴訟について、最高裁判決に従って進めていく話などがあった。
保守系市長との会談には石垣市長を除く8市長が出席。市長らによると、一括交付金や国保の課題、来年改選を迎える市長の選挙に向けた協力に関する話題が出たという。