【アメリカ】留学生・岩崎さんダンス披露 北米県人会「敬老感謝の集い」


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沖縄県人会の「敬老感謝の集い」で力強いパフォーマンスを見せる岩崎カンナさん=9月11日、ガーデナ平原日系人会館

 去る9月11日に、北米沖縄県人会の「敬老感謝の集い」が開かれ、80歳以上の会員を無料で招待してお食事や多彩なパフォーマンスが披露された。沖縄舞踊の部で今までにあまり見たことがない近代沖縄ダンスを披露した女子留学生岩崎カンナさん(19)を紹介したい。

 岩崎さんは石垣島出身で八重山高校卒。島ではここに来るきっかけとなった「ウイングキッズリーダーズ」の活動を9年間(小学4年~高校3年)続けた。

 八重山出身の演出家、平田大一氏によって創られた団体で子どもだけで演技やダンスをする。現代版組踊「オヤケアカハチ~太陽の乱~」という舞台を毎年披露することを通して、リーダー性を身に付ける。この公演の他にも地域の行事や島外での公演も行った。「この活動が学生生活のメインだったと言っても過言ではない」と、カンナさんは話す。

 「ウイングキッズリーダーズ」で初めてダンスを知って以来、自分自身を表現することが好きになり、高校生のころにストリートダンスを始めてもっといろいろなダンスを見たい、学びたいと思い、ダンスの聖地と言われるロサンゼルスに来た。

 現在はエルカミノ・カレッジの2年生でダンスを専攻している。学校やダンススタジオで踊ったり、オーディションを受けたりさまざまなダンスの機会に触れるとともに4年制大学に編入するために勉学にも励んでいる。

 「北米沖縄県人会の支えにより私が石垣島で得た踊りやダンスの経験を披露する機会も多く頂いています。近い将来にプロのストリートダンサーとして活躍したいと思っており、ここに来た目的(ダンスを学ぶ)をしっかり果たしていきたい」と、カンナさんは力を込めて語った。
(当銘貞夫通信員)