商店街発 34講座 「第3回コザまちゼミ」スタート


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コザまちゼミの会の喜納高宏副代表(左)の街中案内に耳を傾ける参加者ら=7日、沖縄市のコミュニティーバス内

 【沖縄】商店街の店主が講師となり、プロの専門的な知識や情報を教える無料講座「第3回コザまちゼミ」が7日、開講した。11月6日まで、沖縄市中央の一番街商店街を中心に全34講座が開かれる。初日は沖縄市のコミュニティーバスを利用し、車窓を見ながら同市を案内し、まちゼミについて説明するバスツアーを開催した。

 まちゼミは行政の補助金や助成金に頼らない商店主独自の取り組みで、名称は「得する街のゼミナール」の略。体験やコミュニケーションを通してお店と客の信頼関係を築き、地域活性化にもつなげる。今回も紅型染め体験や映画の楽しみ方、猫背の直し方など多彩な講座を開く。

 7人が参加した約40分のバスツアーでは、コザまちゼミの会の喜納高宏副代表がガイドを務めた。「こどもの国から見る景色は絶景」「コザ運動公園にはヤマモモがたくさんある」などさまざまな情報を紹介。参加者からは「沖縄市に住んでいても分からないことばかり。勉強になった」との声が上がった。

 ツアー後は市仲宗根町のGo-ma Houseに場所を移し、質問コーナーを開いた。参加者からはお薦めの民謡スナックや、三線を学べる場所などを訪ねる質問が出た。喜納副代表は「なかなか商店街に足を運ぶ機会がないと思うが、まずは何があるかや魅力を知ってもらい、行くようになってほしい」と話した。