キングス逆転勝ち Bリーグ第7戦


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 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区3位=3勝3敗)は15日、京都市のハンナリーズアリーナで京都ハンナリーズ(同4位=3勝3敗)と今季第7戦を行い、81―74で競り勝った。キングスは第1クオーター(Q)のスタートから5分近くも得点ができず、0―12と大きく出遅れた。それでも厳しい守備で京都の勢いを止め、ラモント・ハミルトンの得点などで食らい付いた。第2Qに津山尚大の3点弾や喜多川修平の速攻で一時は追い付いたものの、京都も着実に加点して27―33で前半を終えた。第3Qに入ると岸本隆一が3点弾などで加点して逆転に成功。第4Q終盤までしぶとく攻め続ける京都を振り切った。キングスは16日午後1時から同会場で京都と第2戦を行う。(観客1492人)

琉球 4勝3敗
81―74(14―19,13―14,29―16,25―25)
京都 3勝4敗

◆何とか持ち直した
 伊佐勉HC(キングス)の話 敵地で今日の様な(試合の)入りでは先が思いやられる。京都の方がボールに対する執着心が強かった。同じようなプレーをしたら二度と勝てない。みんなで反省して明日もう一度チャレンジしたい。

◆第3Qに目覚め 爆発

 前半の重苦しい雰囲気がうそのように、キングスの攻撃が爆発した。6点を追い掛ける第3Q。喜多川修平のバスケットカウントにハミルトンの3点弾と序盤から立て続けにシュートが決まった。2点差まで詰め寄ると、岸本隆一が外からリングを
射抜いて試合をひっくり返した。

 第1Qの開始直後は京都の外国籍選手を止められず、インサイドを崩されて失点をした。タイムアウトで悪い流れを断ち切った後は守備を修正し、ダブルチームなど足を使ってリングを守った。一方、攻撃ではシュートがリングにはじかれて波に乗り切れなかった。岸本は「試合の入りが甘かった」と反省する。

 それでも後半、岸本の3点弾で逆転した後は、山内盛久や津山尚大ら機動力のあるメンバーがコートを駆け回り、内外から効率よく得点した。キングスが試合の主導権を握ると、激しい点の取り合いとなった第4Qをしのいで白星を手にした。

 岸本が「後半はキングスの土俵で戦えた」と言うように、高い修正力でbjリーグ時代からのライバルをねじ伏せた。しかし、大事な場面でのターンオーバーやフリースローのミスなど課題も目立った。強敵の京都に連勝するためにも、さらなる修正も必要になる。