キングス猛追しのぐ 京都に83―81 Bリーグ


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 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区3位=4勝3敗)は16日、京都市のハンナリーズアリーナで京都ハンナリーズ(同4位=3勝4敗)と今季第8戦を行い、83―81で競り勝った。キングスは3連勝。

 試合の開始直後は京都に先行されたキングスだったが、金城茂之やラモント・ハミルトンの3点弾で逆転に成功した。第2クオーター(Q)に入ると大宮宏正がインサイドで得点を重ねてリードを広げた。44―31で迎えた第3Qは大宮や喜多川修平が要所で得点して流れを渡さず、最後はファウルゲームに持ち込んだ京都を振り切った。

 キングスは22、23の両日、沖縄市体育館で名古屋ダイヤモンドドルフィンズとホーム2連戦を行う。(観客1670人)

琉球 5勝3敗
83―81(23―17,21―14,24―27,15―23)
京都 3勝5敗

◇前半に“貯金” 逆転許さず

 勢いに乗ったキングスは簡単に止まらなかった。第1Qにハミルトンのダンクシュートや金城茂之の3点弾で攻撃に火がつくと、守備にもいいリズムが生まれて京都の得点を食い止めた。

 外国籍選手が1人しか出場できない第2Qには日本人ビッグマンの大宮宏正が力を発揮。リング下を支配してキングスのリードを2桁まで広げた。

 圧巻だったのは第3Q、京都がオールコートやゾーンなど守備の陣形を変えながらキングスを止めにかかった場面だ。素早いパスやドリブルで京都のプレッシャーをかわし、各選手がボールを共有しながら強固な守備を切り崩した。守備からリズムをつかもうと試みた京都の思惑をつぶし、前半につかんだ大量リードを維持した。

 第4Qに京都に詰め寄られた場面では、モー・チャーロが得点やリバウンドでチームを下支えして逆転を許さなかった。強敵の京都からアウェーで2連勝をつかみ取り、大宮は「自分にとって大きな一歩だ」と振り返る。

 一方、チームは簡単なシュートやフリースローを落としたほか、京都のミスに助けられる場面も多かった。次戦でぶつかるのは西地区首位の名古屋Dで、わずかなほころびが黒星につながりかねない。気持ちの引き締めが必要になる。

◆勝てて良かった
 伊佐勉HC(キングス)の話 勝てたことだけが良かった。ゲームプランをしっかり遂行する選手と、そうでない選手がいた。全員がプランを遂行できなければレベルアップはないと思った。そういう意味では、今日勝てて良かった。