「魂の殺人だ」 大阪府警前 50人、派遣撤退求める


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大阪府警前で抗議の声を上げる市民ら=19日、大阪市

 【大阪】大阪府警から派遣された機動隊員が北部訓練場のヘリパッド新設に抗議する市民に「土人」「シナ人」などと侮蔑的な発言をしていたことを受け、大阪市にある大阪府警本部前にはインターネットやSNSで呼び掛け合った市民ら約50人が詰め掛け、「沖縄から機動隊を戻せ」などと抗議の声を上げた。

 「差別をやめろ」「沖縄の方にみんなで謝れ」。抗議行動は1時間半に及び、市民らは代わる代わるマイクを握って思いを語った。

 1年以上にわたって、毎月来県し、基地建設反対の声を上げ続けているという三浦俊一さん(69)=大阪府=は琉球新報などの記者が8月20日に機動隊に拘束された現場にも居合わせた。「他府県から機動隊が沖縄に入ってきてから過激になっている」と語り、「今回の発言はあまりにもひどく、沖縄の人への“魂の殺人”だ」と憤った。

 労働組合の職員を務める西山直洋さん(48)=大阪府=は今回の発言について「沖縄を植民地だと思っている発言だ」と指摘した。