高江に機動隊200人投入 ダンプカー60台分砂利搬入


この記事を書いた人 金城 美智子
ダンプカーによる砂利搬入を前に市民らを取り囲み動きを封じる機動隊員=21日午前、東村高江のN1地区ゲート前

 【ヘリパッド取材班】東村と国頭村に広がる米軍北部訓練場のヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)建設で、沖縄防衛局は21日午前、ダンプカー60台分の砂利をN1地区ゲートから搬入した。午前9時すぎから同11時半ごろまでにダンプカー12台が5往復した。

 建設に反対する市民ら約50人は午前7時半ごろからゲート前に座り込みを始めた。「違法なダンプカーの使用はやめろ」「大阪府警は暴言の釈明をしろ」などと抗議の声を上げたが、約200人の機動隊員が市民らをごぼう抜きした上で、二重三重に取り巻いて動きを封じた。

 高江ヘリパッド建設反対現地行動連絡会の仲村渠政彦共同代表は「わずか50人の市民に200人もの機動隊員が出動し、何重にも取り囲むのは異常だ」と批判した。

 砂利搬入の阻止のため、市民らは水曜日と土曜日に一斉行動として数百人規模の参加を呼び掛けていた。今週からは、それ以外の日にも多くの人がゲート前の座り込みに参加するよう呼び掛けている。先週まで座り込み参加者は十数人程度だったが、連日50人以上が集まっている。それに伴い、機動隊員の数も増えている。
【琉球新報電子版】