普天間のオスプレイ、木更津に初飛来 定期整備実施へ


この記事を書いた人 金城 美智子
オスプレイの騒音を測定する防衛省の職員ら=24日午前9時ごろ、千葉県木更津市の陸上自衛隊木更津駐屯地

 【千葉】米軍普天間飛行場所属の米海兵隊輸送機MV22オスプレイが24日午前、定期整備拠点に選ばれた陸上自衛隊木更津駐屯地(千葉県木更津市)に飛来した。千葉県へのオスプレイの飛来は初めて。駐屯地周辺への影響を調べるため、オスプレイと陸自の大型輸送ヘリCH47の騒音測定調査を実施した。駐屯地の周囲では整備拠点に反対する市民が集まり「整備基地化反対」などと声を上げた。

 この日、木更津駐屯地に飛来したオスプレイは番号「00」と「11」の2機。午前に「11」機がホバリングや固定翼モードで場周経路を飛行した。CH47はオスプレイと同じ経路とCHが通常飛行する回転翼機の場周経路を飛行した。防衛省職員が滑走路脇など駐屯地内3カ所で騒音レベルを測定した。結果は来週にもまとまるという。

 木更津駐屯地での定期整備は来年1月ごろ開始予定で、市が事前に騒音測定をするよう求めていた。午後には渡辺芳邦市長らが「00」機に体験搭乗した。ケネディ駐日米大使もこの日、駐屯地を訪れ渡辺市長と会談した。ケネディ氏は「こちらで整備をしていただくことに感謝したい」と謝意を示した。渡辺市長は「安全性を市民に理解してもらわねばならない。最大限の配慮をお願いしたい」と求めた。
【琉球新報電子版】