沖縄 報道の自由に懸念 高江記者排除 国境なき記者団声明


この記事を書いた人 新里 哲
東村高江で取材していた琉球新報記者の腕をつかみ、後ろから背中を押して別の場所へ移動させた機動隊員=8月20日、東村高江(読者提供)

 国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団」(RSF、本部パリ)は22日、高江ヘリパッド建設の取材に当たる琉球新報、沖縄タイムス両紙記者を警察が現場から排除したことなどについて「沖縄の報道の自由が脅かされている」とする声明を発表した。米軍による取材監視にも触れ、日本政府に対応を迫った。

 警察による両紙記者の排除について、声明は「日本政府がこのような活動を容認し、ジャーナリストにとって危険な前例をつくった」と問題視。昨年の自民党国会議員らによる両紙への報道圧力問題などにも言及した。世界の報道の自由ランキングで日本の順位が過去最低の72位となっていることも指摘し、安倍政権下での報道の自由の担保に強い懸念を示している。

 基地汚染などを取材する英国人ジャーナリスト、ジョン・ミッチェル氏について米軍が「報道が敵対的」などとする内部文書を作成。基地由来の環境汚染に関する氏の講演内容が軍内部で共有されていることが情報公開で判明したことも取り上げた。

 国境なき記者団アジア太平洋デスクのベンジャミン・イスマイル氏が「米軍がミッチェル氏の日本での活動一切を注意深く監視していることを明確に示しており、極めて深い懸念を示す」と指摘している。