子育て支援の沖縄宣言採択 環境整備へ九州戦略会議


この記事を書いた人 金城 美智子
九州地域戦略会議でまとめた沖縄宣言について話す共同代表の広瀬勝貞大分県知事(左)と九州経済連合会の麻生泰会長=25日午後0時10分すぎ、名護市の万国津梁館

 九州地方知事会と地元経済団体などでつくる九州地域戦略会議の第30回会合が25日午前、名護市の万国津梁館で開かれた。社会全体で子育て世帯を応援する体制づくりや貧困家庭の子育て環境の整備と教育機会の均等化など4項目の重点施策を掲げた「九州・山口地域安心子育て応援宣言―沖縄宣言」を採択した。

 会議では被災地の熊本県から、建設業などで人材不足が続いていることが報告された。来年6月までに、留学生など外国人の活用について集中的に検討し、全国のモデル地域を目指すことを確認した。翁長雄志知事は、沖縄での子どもの貧困対策として給付型奨学金などを説明した。

 会議後の会見で、共同代表で知事会会長の広瀬勝貞大分県知事は「日本で最大の課題は少子化だが、沖縄は出生率が断然トップで、学生で出て行っても8割方帰ってくるという。家族の絆や地域の魅力なのかと思う。その沖縄で戦略会議を開き、宣言をした。非常に大事な分野なのでぜひ力を入れて努力していきたい」と抱負を述べた。【琉球新報電子版】