女性は事務、男性IT 「やりたい仕事」、正社員希望強く 求人おきなわ調査


この記事を書いた人 Avatar photo 与那嶺 明彦

 求人情報誌「アグレ」を発行する求人おきなわ(沖縄県那覇市)が25日に発表した求職者動向アンケート結果によると、やりたい仕事の1位は女性が「事務」、男性が「IT・WEB」だった。やりたくない仕事では男女とも「コールセンター」が最多となり、「介護」も男女それぞれの3位内に入った。希望の働き方では男性の65%が正社員のフルタイムを希望するなど、求職者の正社員志向が改めて浮き彫りになった。

 調査を実施した求人おきなわの比嘉靖企画開発部長は「求人誌の掲載件数は5年前の2倍の千件程度で推移するものの、そのうち正社員募集は2~3割にとどまる。求職者の希望割合と開きがあり、求人が増えたといっても厳しい状況がうかがえる」と指摘した。

 アンケートは県内の有効求人倍率が1・0倍を超えるなど「超売り手市場」の中で、求職者が仕事を探す際に重視する点を把握し、求人広告を掲載する企業に還元しようと2年ぶりに実施した。3月1日~4月30日に求人サイト「ウェブアグレ」の新規会員登録者を対象に、411人(女性270人、男性141人)から回答を得た。

 やりたい仕事は事務やデータ入力などオフィスワークが全体的に人気で、希望する理由は「経験・資格がある」「やってみたい・興味がある」という回答が多かった。やりたくない仕事の1位だったコールセンターだが、やりたい仕事でも上位に入っており、求人おきなわでは「きつそう、大変そうという未経験者からのマイナスイメージがある」と指摘した。

 求人広告で知りたい情報は男女問わず「賃金の内訳(基本給、手当など)」が最も多く、「職場の人間関係・雰囲気」が僅差の2位だった。