沖縄―ハワイの“移民魂” 創作劇で児童ら発信 那覇であす公演


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28日の本番に向け、練習に熱が入るメンバー=21日、ちゃたんニライセンター

 【沖縄】沖縄の文化やしまくとぅばなどの普及活動を担う「沖縄ハンズオン」(安慶名達也理事長)は28日、那覇市のパレット市民劇場で開かれる「しまくとぅば語やびら世界大会」で、しまくとぅば創作郷土劇「果報守御申きさびら~ハワイ編」に出演する。「我ったー永遠までぃん島んちゅ」をテーマに、約50人がハワイへ渡った県系人の苦労や生きざまなど、彼らの軌跡“ハワイ沖縄移民魂”を舞台を通じて伝える。

 戦前、戦中、戦後と、日米の施策などそれぞれの国で、時代に翻弄(ほんろう)された移民の苦悩や取り組みを表現する。

 舞台はハワイへ旅立つ家族を見送る場面から始まる。沖縄民謡「だんじゅかりゆし」で旅立ちの喜びを激励する一方、「金もうきんまでぃ、帰ーてぃならんよー(もうけるまで帰って来るなよ)」と叫び、家族との別れでもだえる心情を表した。

 歴史の案内人「ナビィ」役を務める神村采音さん(19)は「沖縄にいるからこそできること。うちなーぐちが薄れていく中で、県民がどのように学び、継承していくかを伝えたい」と本番へ向け練習に熱が入る。