沖縄県失業率3・7%に改善 有効求人倍率は0・96倍


この記事を書いた人 金城 美智子

 県統計課は28日、9月の完全失業率(原数値)が前年同月比1・4ポイント減の3・7%となったと発表した。23年ぶりに3%台となった8月の3・9%からさらに改善した。

 一方、沖縄労働局が発表した9月の有効求人倍率(季節調整値)は前月比0・04ポイント減の0・96倍となり、2カ月連続の減少で4カ月ぶりに1倍を割り込んだ。月間の有効求人数(季節調整値)は前月比3・4%(922人)減の2万5846人、有効求職者数(同)は前月比0・4%(108人)増の2万6823人で、求職者数が上回った。

 県雇用政策課は完全失業率の改善について「観光客数が増加し県内経済が良好である影響を受けた」と分析した。労働局の待鳥浩二局長は有効求人倍率について「在職求職者が増えている。また毎年9月に出していた求人を8月に出すなど、募集期間を早める傾向も出ている」と指摘した。【琉球新報電子版】