高良(日本ハムドラ3位) 母校・興南訪問 恩師に力強く抱負披露


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日本ハム3位指名を母校の我喜屋優興南高理事長(右)に報告した、九産大投手の高良一輝(中央)と大久保哲也監督=28日、那覇市の興南高校

 プロ野球の日本ハムからドラフト3位指名された九州産業大学投手の高良一輝が28日、大久保哲也監督と共に母校の興南高校を訪れ、同校野球部監督の我喜屋優理事長に指名について報告した。理想の投手像や夢を我喜屋理事長に尋ねられ、「コントロールと切れで勝負できる投手になりたい。1軍で活躍し、できるだけ息の長い選手になりたい」と抱負を語った。

 高良は甲子園での登板機会はなかったが、興南高に進学した2010年の夏の甲子園で興南の春夏連覇に立ち会った。「調子はどう、肩は」「期待は大きいが(プロは)甘いものじゃない」「(高校時代から)だいぶ変わったね」など我喜屋理事長から次々に質問や激励を投げ掛けられた。エースとして活躍した大学時代を振り返り、高良は「全国大会に3回出場し、経験を積めた。全体を通してみれば良かった」と話した。

 17年1月9日に始まる球団新人合同自主トレに向け、高良は身体を9割程度仕上げていくという。我喜屋理事長は「問題は体調とけが。入る前が大事だ。3年ぐらいは厳しい状況もある」と激励した。

 報告後、大久保監督は「制球力とストレートのボールの伸びや切れを生かし、厳しい練習に耐えて自分のスタイルをきちっと確立してほしい」と期待した。

 高良は31日まで県内で過ごし、その後は九産大野球部の練習に合流する予定。「新人合同自主トレやキャンプで必要な体力を付けるため、走り込みを重点的にやりたい」と話した。

 日本ハムは広島との日本シリーズでの優勝に王手をかけている。29日の第6戦は「実家のテレビで応援したい」と笑顔を見せた。