日ハム応援のため沖縄・国頭に移住 「ぜひ日本一に」


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日本ハムのキャンプで声援を送り続ける山城愛さん=27日午前、国頭村のかいぎんスタジアム国頭

 【国頭】日本ハムが広島に3連勝し、日本一に大手をかけた。29日に広島のマツダスタジアムで行われる第6戦を前に、日ハムの10年ぶり3度目の日本一を心待ちにしている人がいる。日ハムのキャンプが行われている国頭村に住み、27日の秋季キャンプ開始にも訪れた山城愛(ちか)さん(50)だ。山城さんは2009年、春季キャンプに合わせてトランク一つで沖縄入りし、国頭村に住み着いた。年2回のキャンプでは連日、球場に駆け付け選手の練習を見守り、シーズン中はテレビで試合を観戦しながら声援を送り続けている。

 山城さんの出身地は日ハムの本拠地がある北海道札幌市。札幌ドームにも近いが、目と鼻の先で選手の練習の様子を見ることができ、時には選手と会話もできるキャンプ地の環境にあこがれ、何度も日ハムのキャンプに合わせて沖縄を訪れていた。

 国頭村に移住して7年。「もともと山や海、川など自然が好きだったが国頭村には全部ある。村民もみんなやさしく住みやすい。日ハムのキャンプ地としてだけでなく、村自体にもひかれるようになった」。5年前に村出身の男性(51)と結婚。「年2回のキャンプは連日通うことを許してもらっている」と笑う。

 2軍中心のキャンプで声援を送り続けた中田翔選手らの活躍に胸を躍らせる。「みんなが勝つことに向かってまとまっているのが今年の強さだと思う。ぜひ日本一になってほしい」とエールを送った。(宮城久緒)