味の変化、体感 當山シェフが「味覚」授業 鼻つまみ食べる実験も


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 【恩納】食育教育の一環で恩納村の仲泊小学校の3、4年生のクラスで20日、「味覚の授業」が行われた。3年生のクラスでは、冨名腰朝勇校長をはじめ20人の生徒が「私がシェフです」とフランス語で書かれた紙の白いシェフ帽をかぶり、机の上の小さな紙コップに入った塩、砂糖、酢、グミ、チョコレートなどいろいろな味覚を体験しながら学んだ。

鼻をつまんだりして味覚について学ぶ児童=20日、恩納村の仲泊小学校

 初めに鼻をつまんでグミをかみ、手を放してから普通に味わった時の違いなど、味覚は舌で感じるだけでなく、見た目や匂い、触った感じやその場の状況でいろいろ変わって感じるものだということを体験した。

 フランスでは古くから10月の第3週の月曜から始まる1週間を「味覚の一週間」と呼び、いろいろな催し物が行われるという。沖縄では初めて名護で行われた授業に続き、仲泊小が2番目。

 講師のリザンシーパークホテル谷茶ベイの當山努シェフが生徒たちに次々質問し、感じたことを記入していく形で進められた。

 當山シェフは「味が分かったのは皆が集中していたから。だからご飯を食べる時はテレビを見たり、ゲームをしたりしながらだとせっかくの味が分からない。食材を作ってくれた人や料理をしてくれた家族の人に感謝して味わって食べようね」と味の楽しみ方を話した。

 受講した児童らは「味覚のことを知って楽しかった」「いろいろ、味をしてみて面白い」と感想を話した。
(小山猛三郎通信員)