同一労働賃金「基準注視を」 島袋氏、沖大土曜講座で


社会
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島袋隆志沖縄大学准教授

 沖縄大学地域研究所は29日、同大で土曜教養講座「非正規社員の待遇改善と雇用の未来図-沖縄から同一労働同一賃金を問う」を開いた。「沖縄からみた有期労働の実態」と題し講演した同大法経学部の島袋隆志准教授=写真=は、同一労働同一賃金導入に当たり、非正規の低い労働条件を基準にする恐れに触れ「どの基準に設定するか注視しないといけない」と指摘した。

 県が28日に発表した9月の県内での非正規労働者数は、24万3千人で割合は43・5%に上る。

 島袋准教授は県内で非正規と正規の賃金差が男女とも全国より少ないのは、「そもそも男女とも賃金が低い」とし、親2人が働かざるを得ない現状を指摘した。