コラソン、逆転負け 大崎電気に21-26 JHL


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前半、サイドからシュートを決める牧山仁志=30日、豊見城市民体育館(又吉康秀撮影)

 日本ハンドボールリーグ(JHL)の琉球コラソンは30日、豊見城市民体育館で、大崎電気と対戦し21―26で敗れた。今季の成績は3勝1分3敗。

 前半は守備から速攻につないで13―8とリードして折り返したが、後半は大崎電気の守備を崩せず、逆に速攻を受けて逆転された。

 次戦は11月3日、愛知県の中村スポーツセンターで豊田合成と戦う。(観客数2513人)

▽男子
大崎電気 5勝1分け1敗
26―21(8―13,18―8)
琉球コラソン 3勝1分け3敗

 【評】コラソンは、大崎電気の攻撃をうまく封じ、守備から速攻につなぐパターンで出だしから連続4得点と波に乗った。後半は、修正してきた大崎電気の攻撃に守備の隙を突かれて失点が増えた。攻撃でも大崎電気の素早いプレッシャーをかわせず、苦しい場面でシュートを打たされ、逆速攻を連発されて逆転を許した。(嘉陽拓也)

◆守備の弱点突かれる

 琉球コラソンは大崎電気が得意とする堅守からの速攻を警戒していた。前半はお株を奪う堅守速攻でリード、しかし後半は大崎に主導権を握られ、ホーム2連勝とはならなかった。

 前半は相手のセットプレー対策が奏功した。左右に守備を広げて中央から攻める大崎に対して、高めの守備できっかけをつくらせない。初動の早さが、連係の速度も上げた。苦しいポジションからシュートを打たせて、ゴールキーパー田村卓大の好セーブから牧山仁志や連基徳の速攻につなげ、会場を沸かせた。

 大崎電気は、後半に司令塔の宮崎大輔を投入。宮崎は、コラソンの守備の弱点を突く強烈な個人技とパスワークで試合の流れを一気に大崎へ引き寄せた。前半とは異なるセットプレーを警戒して守備ラインを下げたコラソンは、カバーのタイミングが遅れ、何度も失点を許してしまう。

 踏ん張りどころのコラソンだが、冷静で責任感の強い石川出が古巣を相手に「熱くなってしまった」。鋭い個人技も1人では大崎の守備は崩せない。決定力のある趙顯章のロングシュートも厳しいマークに苦しめられ、前半とは逆に、打たされて逆速攻につなげられた。

 ホーム戦で敗北したが、今季のコラソンはチームのムードも良く、勢いがある。練習成果が各試合で表現されている分、課題の修正も早い。主将の松信亮平は「監督のプランは間違っていない。これからは厳しい展開を突破する個々の能力が必要になる」と、新たな目標を見据えた。
(嘉陽拓也)