基地引き取り 市民動く 新潟「応答する会」 問題解決へ決意


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「沖縄の米軍基地問題を自分たちの問題として考えよう」と記者会見した市民団体のメンバー=10月31日、新潟県庁

 沖縄の米軍基地問題について考える市民団体「沖縄に応答する会@新潟」のメンバーが10月31日、新潟県庁で記者会見した。新潟県立大の福本圭介准教授は「沖縄に米軍基地を集中させている原因は本土の側にある。問題解決のための運動を新潟から始めたい」と語った。
 
 団体は、沖縄の米軍基地問題を本土による差別の問題としてとらえ、この差別解消のために「本土への基地引き取り」を訴えるグループとして、新潟県内の大学教員と学生6人が今年2月に結成。設立趣旨を説明するため初めて会見した。同趣旨の団体は福岡、大阪などでも発足している。

 メンバーの左近幸村・新潟大准教授は「かつて新潟にも米軍がいて、反対運動があった。新潟の歴史を学ぶことで、沖縄の問題への理解を深めていきたい」と強調した。

 基地問題を身近に考えるために、かつて米軍に接収されていた新潟空港と、その拡張反対運動の経過を学ぶ集会を6日午後1時半から、新潟市中央区のクロスパルにいがたで開く。参加費500円。問い合わせは福本准教授(電話)080(1094)9474。
(新潟日報社提供)