北部ヘリパッド・訓練道 森林管理署が伐採同意


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竹などがすでに伐採され、テープで樹木を伐採する範囲が示された訓練道=2日、国頭村安波(読者提供)

 【ヘリパッド取材班】米軍北部訓練場の新たなヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)建設予定地の「G地区」と国頭村の宇嘉川河口部を結ぶ訓練道の建設を巡り、沖縄森林管理署は2日、立木(りゅうぼく)伐採に同意する文書を沖縄防衛局に出した。ヘリパッド建設工事の年内完了を目指す政府の方針に沿い、防衛局は全長約2キロの訓練道路のうち約半分以上を手作業による伐採から重機を使う方法に変更した。これに伴い、樹木の伐採規模が大きく増えるとみられる。

 「G地区」で2日、抗議行動をした市民らによると、訓練道では竹などの伐採がすでに行われていた。さらに今後、重機で樹木を伐採するとみられる範囲がテープで示されていたが、その通り伐採されると道幅は約4メートルになるとみられるという。市民からは「歩行訓練用の道路と言うには広すぎる。いずれ水陸両用車などが利用するようになるのではないか」と懸念する声も上がっている。

 森林管理署の清水俊二署長は2日、取材に「最小限の伐採で、森林保全に支障がないと判断し現状変更に対する協議に同意した」などと説明した。