沖銀ペッパーが進化 新会話エンジン搭載、接客スムーズに


この記事を書いた人 金城 美智子
会話エンジン「TAISHI」を搭載し、円滑な接客にバージョンアップしたペッパー=4日、那覇市の沖縄銀行本店

 沖縄銀行(玉城義昭頭取)は4日午前、那覇市の沖銀本店で記者会見し、最新の会話システムを採用してスムーズに接客する人型ロボット「Pepper(ペッパー)」を報道陣にお披露目した。

 昨年10月に店舗での接客用にペッパーを導入した同行は、独自の会話エンジン「TAISHI(タイシ)」を開発するリクルートテクノロジーズ(東京)との共同研究により、会話の流れに沿った的確で迅速な応答ができるよう機能向上を図った。

 沖銀のペッパーに搭載した「TAISHI」には、直前の会話内容を記憶して応答内容に反映させる「文脈考慮技術」が採用され、人間同士のやり取りにより近づいた対話を実現した。さらに基本会話データベースに加え、沖銀が提供する金融知識を基にした「金融辞書」の領域を広げた。

 金融辞書は約千語の主要キーワードを入力しており、今後1万語まで広げる予定。うちなーぐちの対応も目指すという。

 沖銀営業統括部の崎山泰美部長は「スマホを使えない高齢者らも、ロボットと対話することでインターネットにつながって答えを得られるようになるなど、ITのバリアフリー化を図っていきたい」と述べた。【琉球新報電子版】