米軍機飛行が倍増 嘉手納基地 目視328回、過去最高


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 【嘉手納】町民26人でつくる嘉手納町基地対策協議会が10月18日に道の駅かでなで、嘉手納基地の米軍機飛行に関する目視調査を実施し、過去9回の調査で最高値の328回を観測していたことが4日までに分かった。調査は同日午前8時から午後8時までの12時間実施した。昨年の目視回数は148回で、2倍以上の数値となった。

 同協議会は町基地渉外課などと共に米軍機離着陸や旋回、タッチ・アンド・ゴー、急上昇などの飛行訓練の回数を確認した。午後3時46分にF15戦闘機が離陸する際に最大の100・4デシベルを観測した。100デシベルは電車通過時のガード下の騒音に相当するとされる。

 確認された飛行のうち、常駐機は289回、外来機は39回だった。離着陸回数は189回、上空飛行は67回、タッチ・アンド・ゴーは44回だった。

 同協議会の宮里政一会長は結果を受け「外来機も多く、負担が増加していることをデータを積み重ねて整理していきたい」と意義を述べた。その上で「改めて爆音の激しさを実感したが、これが日常茶飯事だ。一刻も早く子や孫たちを劣悪な環境から解放したい」と語気を強めた。