スペシャルオリンピックス開幕 嘉手納基地で交流


この記事を書いた人 松永 勝利
嘉手納スペシャルオリンピックスの30メートル走を駆け抜ける参加者ら=5日午前11時40分ごろ、米軍嘉手納基地

 【嘉手納】障がいがある人らを対象としたスポーツ競技大会や絵画展などを催す「第17回嘉手納スペシャルオリンピックス」が5日午前、米空軍嘉手納基地で開幕した。基地内の非営利団体フレンズ・オブ・カデナスペシャルオリンピックスと第18航空団が主催。午前9時45分から開会式が開かれ、参加者が聖火台に火をともし、開幕が宣誓された。
 イベントには約900人以上の競技参加者と約400人の出展者が来場する。参加者一人一人に競技参加を手助けするボランティアが付き、交流を深めている。
 参加者は100メートル走やバドミントン、ゴルフなどの全19種目の競技を楽しむ。
 開会式で、第18航空団のバリー・コーニッシュ司令官は大会趣旨を話し「誇り合うこと、尊敬し合うことが大事だ。嘉手納スペシャルオリンピックスを超えて包括的な社会をつくっていこう」と呼び掛けた。
 30メートル走に参加する仲村浩代さん(21)の母・三千代さん(55)は「久しぶりに参加する。大会を盛り上げてくれる声援がすごい」と話した。
 ボランティアのジャスティン・ロイドさん(28)は「自分にも障がいをもったいとこがいる」と話し、浩代さんの手を引いて参加を手助けした。【琉球新報電子版】