「オジー、ありがとう」　嘉陽宗義さん出棺

　【名護】名護市辺野古で基地建設の反対運動で知られる、３日に亡くなった「嘉陽のオジー」こと嘉陽宗義さんが５日午前、名護市辺野古の自宅から出棺され、名護葬斎場で荼毘（だび）に付された。告別式の期日は未定。

　嘉陽さんと共に基地建設反対運動をしてきた仲間や付近の住民らが駆け付け、見送った。嘉陽さんのひつぎを乗せた車が出発する際には「オジー、ありがとう」とのメッセージやすすり泣く声が上がった。

　海上基地建設の反対運動を嘉陽さんと共に行っていた名護市瀬嵩の成田正雄さん（６３）は「人一倍強い基地反対への思いとユーモアを併せ持つ人だった。だからみんなつらい闘いだったが、長く頑張ってこられた。集会でのオジーのあいさつを楽しみに待っていた人も多かった。基地建設断念の喜びを一緒に味わいたかった」と涙ながらに語った。