大規模伐採を確認 着陸帯・訓練道、急速に整備進む


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 【ヘリパッド取材班】東村と国頭村に広がる米軍北部訓練場のヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)建設を巡り、「G地区」と国頭村の宇嘉川河口部を結ぶ歩行訓練道で大規模な木の伐採が確認された。県はヘリパッド建設工事を進めるに当たり、防衛局に対して一貫して環境保全への最大限の配慮をするよう求めており、4日に環境影響評価検討図書で示された訓練道整備の工法変更に対しても「実施すべきでない」との文書を手渡したばかりだった。

 G地区で抗議行動した人たちによると、ヘリパッド建設地から約500メートルにわたって木の伐採が確認された。訓練道は約40メートルにわたって砂利が敷き詰められていた。沖縄森林管理署が訓練道の立木(りゅうぼく)伐採に同意する文書を沖縄防衛局に提出したのは2日。3日から工事が始まり、急速に整備が進んでいるとみられる。

 県によると訓練道は全長約2・6キロ、道幅約1・2メートルとなっている。市民らによると実際は約2メートル近くになっているという。訓練道の整備を確認した男性は「考えられないくらいのスピードで進んでいる」と話した。