国場組が1000万円寄付 子どもの居場所、学生派遣事業で初


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大学コンソーシアム沖縄の瀬名波栄喜代表理事(右)に目録を手渡す国場幸一国場組代表取締役会長=7日、琉球大学

 子どもの居場所へ学生ボランティアを派遣する「子どもの居場所学生ボランティアセンター」の活動を支援しようと国場組(那覇市)は7日、同センターを設置する大学コンソーシアム沖縄に1千万円を寄付した。同日、琉球大学で贈呈式が行われ、国場組の国場幸一代表取締役会長からコンソーシアム沖縄の瀬名波栄喜代表理事に目録が手渡された。同センターへの企業からの寄付は初めて。

 同センターは現在、子ども食堂など6市町15カ所の子どもの居場所に学生を派遣している。寄付金は学生への謝礼として活用される。

 国場会長は「子どもの貧困は沖縄社会の重いテーマ」とした上で「子どもの健やかな成長を願う社会の一員として支援すべき責任を感じている。学生の支援を通じて、貧困家庭の子どもたちの支援につながればと考えている」とあいさつした。今後も長期的に支援する考え。

 瀬名波代表理事は「子どもたちが大きな花を咲かせるものと期待している」と感謝を伝えた。また「学生の多くもアルバイトを余儀なくされている。学生への支援はもとより、センターの活動が一層広がると確信している」と述べた。