睡眠不足で児童欠席 オスプレイ騒音被害拡大


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 【ヘリパッド取材班】東村高江で、既に運用が始まっている「N4地区」のヘリパッドでは、今年8月ごろまでオスプレイが午後10時以降も離着陸訓練を繰り返しているのが確認されていた。村教育委員会への報告によると、地元の小中学校では夜間の騒音の影響で眠れずに睡眠不足の児童らが欠席する事例も出ていた。

 沖縄防衛局の測定データによると、「N4地区」周辺で、6月の夜間(午後7時~翌午前7時)の騒音発生回数が2014年度の月平均と比較し約24倍に上っていた。

 琉球大学工学部の渡嘉敷健准教授は、今年4月に東村内の全小中学校(3校)の児童生徒らを対象にアンケートを実施。学校で遊んでいる時や授業で飛行機やヘリコプターの騒音が気になったことがあると回答した児童生徒は77%に上っていた。