38ヵ月連続「拡大」 日銀9月沖縄県内経況 観光好調、消費活発


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 日本銀行那覇支店(松本孝一支店長)は10日、9月の県内金融経済概況を発表した。外国人客が大幅に増加して好調な観光業や底堅い公共投資などを背景に、個人消費も堅調に推移しているとして、県内景気は引き続き「全体として拡大している」と判断した。「拡大」の景気判断は38カ月連続となった。

 松本支店長は「観光需要は引き続き好調で、雇用・所得の環境もしっかり改善して消費活動も活発だ。景気拡大の基調に変化はない」と指摘した。

 【個人消費】百貨店・スーパー・コンビニエンスストア売上高は、食料品などの販売が伸長して前年同月比2・1%増となった。

 自動車販売は新車が同5・4%減だったが、中古車は同3・1%増だった。

 家電製品販売額は外国人観光客などの需要減少が影響して同5・6%減となった。

 【観光】主要42ホテルの客室稼働率は同90・4%と、2カ月連続で9割超の高水準で推移している。リゾートホテルは92・0%、那覇市内のホテルは88・0%だった。

 入域観光客数は同9・4%増となった。

 【建設】主要建設会社18社の受注額は公共工事の増加で同11・0%増となった。新設住宅着工戸数は同12・2%増だった。