普天間高校移転 県、財源見通せず 宜野湾市が回答要求


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 米軍キャンプ瑞慶覧・西普天間住宅地区跡地への普天間高校移転を巡り、平敷昭人県教育長は11日、「財源をどうするかという課題がある。関係部署と調整したい」と述べ、具体的な計画を示さなかった。県は財源措置について内閣府に相談しているが、見通しは立っていない。

 同校移転の用地取得計画に関する照会のため、県教育庁を訪れた佐喜真淳宜野湾市長に答えた。用地取得や区画整理の計画策定に向けた期限が迫っていることから、佐喜真市長は25日までに正式回答するよう求めた。

 市が決定した跡地利用計画には、同校移転を想定した人材育成拠点ゾーン(約5ヘクタール)が盛り込まれている。移転しない場合、同ゾーンを廃止して大幅に計画が変わるため、地権者の合意を再度形成する必要がある。

 市は以前から同様の照会をしており、県は6月30日に「国からの特別な財源措置が図られるのであれば、同校の良質な教育環境の整備に努める」と回答していた。