ひまりちゃん、移植手術へ


この記事を書いた人 新里 哲

 重い心臓病「拡張型心筋症」を患い、心臓移植のために渡米している森川陽茉莉(ひまり)ちゃん(1)が現地時間14日午前に、心臓の移植手術を受けることが決まった。同日、ドナーが見つかり、その後、臓器適合の最終検査を受けていた。

 陽茉莉ちゃんは10月25日に渡米し、現地時間で同28日に脳出血のため緊急手術を受けた。手術後に「現時点でドナーが現れても心臓移植は難しい」として移植待機リストから外されていたが、手術から約2週間がすぎた14日、心臓移植の待機リストに戻った。陽茉莉ちゃんは手術後、人工呼吸器をつけ、鎮静剤で眠り続けている状態に変わりはないが、脳の再出血は見られないという。
 「ひまりちゃんを救う会」がフェイスブックを通して移植手術の決定を報告した。うるま市出身の父・孝樹さん(31)と、母・佳菜子さん(24)はフェイスブックで「待機リストに戻れたことを聞いた数時間後に、ドナーさまが現れたことの一報を受けたときは、心の底からホッとした。(ドナーの)ご家族の決断に感謝するとともに、お子さまのご冥福をお祈り申し上げる」などと報告している。
【琉球新報電子版】