琉球大学の渡嘉敷健准教授(環境工学・騒音)の話 米軍普天間飛行場では、MV22オスプレイやCH53ヘリコプターなどから低周波音が発生していることが特徴だ。低周波音は高い周波数を持つ音に比べ音の持つ力、空気を動かす力が大きいといえる。
また気分がいらいらするなどの心理的苦痛や、頭痛・耳鳴りといった生理的苦痛が発生することが分かっている。
低周波音は、身体的弱者に影響が出やすいことが環境省の調査から分かっている。子どもは大人と比べると弱者で、また子どもの聴覚器官は大人よりダメージを受けていないため、音に対する反応が大きいと考えられる。
琉球新報のアンケートでは54%の親が騒音による子どもへの影響を気にしていないとし「音に慣れてあまり問題を感じていない」などの回答が見られる。
一方、私の調査結果では子どもたちは、普天間飛行場のすぐ隣で勉強せざるをえない状況の中で子どもたちなりに、航空機の騒音を認識していることが分かっている。大人の考え方で、問題が無いとは言い切れないと考える必要がある。