ハンセン病の歴史伝え 来館1万人突破 愛楽園交流会館


この記事を書いた人 新里 哲

 【名護】ハンセン病に関する誤った認識や強制隔離政策の歴史を伝えるため、2015年6月に開館した「沖縄愛楽園交流会館」(名護市済井出)への来館者が16日、開館から約1年半で1万人を突破した。1万人目の来館者となった県立嘉手納高校の総合学科(福祉系列)で学ぶ比嘉佑俐希さん(3年)にハンセン病の元患者で同館企画運営委員の平良仁雄さんが記念品を贈呈した。

 嘉手納高校は同日、生徒約10人が福祉の学習の一環で同交流会館を訪れた。

 記念品を受け取った比嘉さんは「こんな隔離があったことに驚いた。こういう差別がない社会であってほしい」との感想を語った。引率した下地将生教諭は「初めて療養所を訪ね、生徒と一緒に学習させてもらった。また交流会館を利用して学習したい」と話した。