清掃や接客 63人挑戦 県教委が初の特支技能検定


この記事を書いた人 新里 哲
接客部門で客役の特支校教職員に接客する生徒(左)=17日、沖縄特別支援学校

 沖縄県教育委員会は17日、特別支援学校生徒の一般企業への就職率向上につなげようと本年度から始めた「県特別支援技能検定」の検定試験をうるま市の沖縄特別支援学校で行った。検定はメンテナンス(清掃)と接客の部門があり、両部門に参加した特支校高等部の生徒63人は真剣な表情で検定に臨んだ。

 清掃の部門では「自在ほうき」「テーブルふき」などの種目があり、参加した生徒らは丁寧に清掃作業に取り組んだ。接客部門では喫茶店を模した店内で、給仕や客への応対などを行った。各種目では、清掃や接客業の企業担当者が審査員を務めた。あいさつの丁寧さや作業手順などを確認して採点し、結果に応じて1~10級を付与した。

 清掃の「自在ほうき」で1級を取得したやえせ特別支援学校の生徒(16)は検定に向けて2週間、練習を積んだといい「1級を取れて驚いたが、とてもうれしい。機会があれば他の種目にも挑戦したい」と笑顔で語った。