キングス連敗止める Bリーグ第15戦


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区4位=7勝7敗)は19日、愛知県体育館で名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(同2位=9勝5敗)と今季第15戦を行い、74―66で勝利し、連敗を3で止めた。第1クオーター(Q)は両チームともに点が伸びずロースコアの展開になった。第2Q、キングスは新たに加わったフォワードのレイショーン・テリーが攻守で力を発揮して、43―25で前半を終えた。第3Qから名古屋Dが猛攻を仕掛け、第4Q序盤には一時3点差まで詰め寄られた。それでも岸本隆一の3点弾などで得点を重ね逃げ切った。名古屋Dとの第2戦は20日午後2時から同体育館で行われる。(観客4240人)

キングス 8勝7敗
 74―66(14―11,29―14,19―24,12―17)
名古屋D 9勝6敗

◇ゲームプラン通り
 伊佐勉HC(キングス)の話 負けが続いていたので勝てて良かった。ゲームプラン通りに試合を進められた。後半は名古屋がアグレッシブに来て、もろに構えてしまった。前回、ホームで逆転負けした時と同じような展開だったが、最後まで焦ることなくプレーできた。

◇新戦力のテリーが躍動 高い能力、存在感光る

 新戦力のテリーがコートで暴れ回った。デビュー戦となったこの日の試合で12得点8リバウンド2ブロックと攻守で活躍。欧州などさまざまな舞台で磨き上げた高い能力を存分に発揮し、連敗で沈むキングスに光を差し込んだ。殊勲者は「最初のゲームだったのでチームと一緒に勝てたことがうれしい」と喜んだ。

 最初にコートに送り出された第1Qは約2分の出場にとどまったが、第2Qに本領を発揮した。途中出場して最初の3点弾を沈めると、リバウンドにブロックと守備でも体を張った。そして再び3点弾でリングを射抜き、強い存在感でチームを引っ張った。

 テリーの奮闘で18点の大量リードで折り返したが、後半に苦しい戦いが待ち受けていた。互いに点を取り合った第3Qはどうにか持ちこたえたものの、徐々に名古屋Dの勢いに押され始めた。13点リードで迎えた第4Qは開始から約2分でターンオーバー四つを重ね、一時は3点差まで詰め寄られた。

 それでも岸本隆一が長距離から3点弾を沈めるなど要所で得点し、名古屋Dをどうにか振り切った。岸本は「どういう状況でも勝ちを意識しタフに戦えたので良かった」と苦しい試合で白星をつかんだことに手応えを感じている。そして「明日も気を引き締めて頑張る」と次戦を見据えた。