FC琉球、不発黒星 8位でシーズン終了 最終節


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リーグ最終戦で最後まで粘りを見せたFC琉球イレブン=20日、秋田県のあきぎんスタジアム(c)FC RYUKYU

 サッカーの明治安田J3最終節は20日、秋田県のあきぎんスタジアムなどで8試合を行った。FC琉球はブラウブリッツ秋田に0―2で敗れ、最終戦を勝利で飾れなかった。琉球の無敗記録は8試合でストップ。通算成績は12勝8分10敗、勝ち点44、試合前の7位から8位に順位を下げて今季を終えた。大分が鳥取を4―2で下し、5連勝で勝ち点を61に伸ばして優勝し、1年でJ2復帰を決めた。栃木は盛岡と2―2で引き分け、59の2位で入れ替え戦に回る。J221位の金沢と戦う入れ替え戦はホームアンドアウェー方式で27日と12月4日に行われる。

(2)Aスタ(秋田1勝1分け)
秋田 14勝8分け8敗(50)
2―0(1―0,1―0)
琉球 12勝8分け10敗(44)
▽得点者【秋】久富(5)田中(8)
▽観衆 2198人

◇未熟さ露呈した試合

 金鍾成監督(FC琉球)の話 いろいろな意味でわれわれの未熟さが露呈した試合になった。富樫佑太の2枚目のイエローやGKと守備のコンビネーションなど、全体としてボールが持てるから安心というのが試合の中で出てしまうと、うちは勝てるゲームにはならない。ミスは起こり得るが、なくさなければ安定した結果は得られない。来季に向けて、このレベルからしっかりスタートしなければならない。最終的にそういう結論のゲームになったのは残念だ。

◇ミスで失点、来季に課題

 8戦負けなしで挑んだ最終戦だった。放ったシュートはDF含む8人で計10本。しかし得点には結び付かず、気持ち良くリーグを締めくくることはできなかった。ミスからの2失点に加え、攻撃も勢いを封じられ、金鐘成監督は「未熟さが露呈した試合になった」と、来季に持ち越した課題の修正を誓った。

 開始直後は琉球らしく攻撃的な姿勢を見せたが、前半11分、カウンターで先制されると、琉球の攻撃は勢いも奪われた。1点を追う後半15分にはMF富樫佑太がこの日2枚目のイエローカードで退場。直後の同17分、自陣ゴール前で相手FWのプレスにGK今野太祐が痛恨のキャッチミス。こぼれ球を押し込まれて2点目を許した。

 MF田中恵太主将は「自分たちのミスで2失点してしまった。攻撃の部分でもミスが多く、ここ最近のゲームの中ではチャンスが最も少なかった」と悔やんだ。

 最後まで得点王争いを繰り広げた田中。「結果が出なかったのはすごく残念だ。もう少しできたのではという思いもある」と振り返る。来季に向け「今日のようなプレッシャーが早い中でも自分でボールをキープしてチャンスをつくり、チームの流れを変えられないといけない」と決意を示した。