教え子が定年祝賀会 女子バスケ指導 渡慶次茂さん


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 【豊見城・糸満】豊見城南高校や糸満高校、西原高校などで女子バスケットボール部の監督を務め、各校を九州、全国大会に出場する強豪校に育て上げた名将渡慶次茂さん(60)の定年退職祝賀会が12日、那覇市のホテルサンパレス球陽館で開かれた。豊見城南、糸満の教え子たち約100人が集まり、恩師の長年の労をねぎらった。

定年退職の祝賀会で笑顔を見せる渡慶次茂さん(前列中央)と教え子たち=12日、那覇市のホテルサンパレス球陽館

 渡慶次さんは豊見城南で14年、糸満で11年、西原で6年監督を務め、3月に定年退職した。「最初は教える力もなく叱り飛ばすだけだったが、生徒がついてきてくれたおかげで徐々に指導力も付き、県優勝や九州ベスト4、準優勝などの結果が出せるようになった。教え子に感謝したい」と監督時代を振り返った。

 「36年の教員人生だったが、充実していて早かったと感じる」と話す渡慶次さん。「教え子がそれぞれの道で頑張ってくれたらうれしい。教え子の子どもたちがバスケットをして活躍する姿も見たいと思う」と今後の楽しみを語った。

 祝賀会の幹事を務めた糸満高校時代の教え子外間綾郁さん(33)は「先生は厳しかったが、いつも『夢は実現する』と励ましてくれた。現在、私も夢だった教員になり、糸満高校で女子バスケ部の副顧問をしているが、先生から教わった夢を諦めない気持ちを生徒たちに伝えたい。バスケットばかりの人生だったと思うので、これからは家族のことや自分の趣味を楽しんでほしい」と感謝の気持ちを語った。