福島県沖M7.4 県出身者「震災思い出した」


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 福島県沖を震源地とする22日早朝の地震で、強い揺れや津波警報が発表された福島県、宮城県などで暮らす県出身者からは「東日本大震災を思い出して怖かった」「津波の恐怖がよみがえった」などの声が聞かれた。揺れへの動揺はあったものの大きな混乱はなかったという。県出身者のけがの情報は22日午後8時までに入っていない。

 名護市出身の塩浜康輝さん(75)が暮らす宮城県多賀城市では、東日本大震災以来初めて高さ1メートルを超える、1・4メートルの津波が観測された。自宅からおよそ700メートル先にある砂押川では津波が川を遡上(そじょう)する様子が確認された。「津波の恐怖を思い出し、高台に急いだ」と話す。

 福島県郡山市で旅館のおかみを務める高田ふさ子さん(62)は「大きな地震だったので(東日本大震災を)思い出して怖かった。でも幸い家族も建物も無事だった」と振り返った。

※注:高田ふさ子さんの「高」は旧字体