ヘリパッド工事で一部崩落か 沖縄・高江、土台部分を再施工 期間短縮の影響?


この記事を書いた人 Avatar photo 与那嶺 明彦

 沖縄県の東村と国頭村に広がる米軍北部訓練場のヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)の建設を巡って26日、N1地区で工事中のヘリパッド表層の芝生が剥がされ、その下の土台部分を再び工事する動きが見られた。

敷かれた後に剥がされ、積み重ねられた芝生=26日、米軍北部訓練場(提供写真)

 建設に反対する市民らによると、円すい型のヘリパッドの一部が崩落しており、「工期短縮で工事がいい加減になっているのではないか」と指摘している。崩落は別の場所でもあったという。

 ヘリパッドは砂利を盛った土台部分の上に「張り芝」を敷いて造られる。

 N1の工事中の二つのヘリパッドについては、18日ごろはそのうち一つは張り芝が敷かれており、もう一方も完成間近だったという。しかし、26日には敷かれた張り芝が複数箇所剥がされ、土台部分の工事をしていた。

 政府が年内の完成を目指していることから、市民らは「最初の工期は17年2月だった。一般に工期が短くなると、工事の質、安全面などがおろそかになる傾向があるが、その様子が見られた。工事の手抜きは他でも見られる。年内完成は難しいのではないか」と語っている。

 高江では26日、約130人がN1地区ゲートに座り込み、ヘリパッド建設に抗議した。メインゲートではダンプカーにより24台分の資材が搬入された。