キングス3連敗 Bリーグ第18戦


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区4位=8勝9敗)は26日、愛知県のウィングアリーナ刈谷でシーホース三河(同1位=13勝4敗)と今季第18戦を行い、88―100で敗れて3連敗を喫した。

 キングスは試合の開始直後からシュートが決まらず、連続で失点して第1クオーター(Q)から大量リードを奪われた。第2Qに山内盛久の得点などで詰め寄ったが、三河の勢いは止まらず前半で44―57と大きく出遅れた。第3Qの開始直後に岸本隆一とアンソニー・マクヘンリーの連続得点で8点差まで詰めたが、攻撃の手を緩めない三河に一気に引き離され、100点を献上して敗れた。

 三河との第2戦は27日午後2時から同会場で行われる。(観客2133人)

三河 14勝4敗
 100―88(34―17,23―27,27―20,16―24)
キングス 8勝10敗

◇終始ペースつかめず

 伊佐勉HC(キングス)の話 終始、相手のペースでゲームが展開され、最後までペースをつかめなかった印象だ。その中でも、オフェンスの部分でとても良いシュートを打てていた。ここ数試合にしては、オフェンス面では練習したことが発揮できたと思う。ディフェンスに関しては、相手に100点取られてしまったので、修正が必要だ。

◇混迷 要所で流れ失う

 ここ数試合、苦しみ続けるキングスにとって、強豪・三河の壁は厚すぎた。第1Qで17―34とダブルスコアの点差をつけられると、第2Qも立ち上がりから引き離され、その差を20点近くまで広げられた。簡単なシュートを沈める決定力、相手の攻撃を苦しめる守備力―。全てにおいて力の差を見せつけられ、100点を奪われて試合を終えた。

 第1Qで明暗が分かれた。連続でシュートを外すキングスをあざ笑うように、三河は日本代表に選出される主力が点を重ねていく。キングスは岸本隆一のバスケットカウントなどで1点差まで詰め寄ったが、要所でトラベリングが飛び出して流れを失った。

 三河が主力を休ませ、控えメンバーを投入した第2Qは五分に渡り合った。山内盛久は3点弾にスチールと本来の能力を発揮し、津山尚大も積極的に得点に絡んだ。第3Q序盤は岸本の3点弾などで8点差まで縮めたが、反撃もここまで。主力選手がコートで暴れ回る三河を止める力は、キングスにはなかった。

 強敵から88点を奪うなど次につながる好材料もあった。ただ三河との格の違いは明らかだった。山内は「個人としては、持ち味を発揮できたが、もう少しチームに勢いを与えたかった」と振り返り、「前半、チームとして消極的になっていた場面があったので、もう一度原点に立ち返り、シンプルに自分たちのバスケットを展開したい」と次戦に向けた決意を述べた。